あなたは朝起きたらどんなルーティーンで1日を始めるでしょうか?
顔を洗って、歯を磨いて、トイレに行って…など、毎日同じことを無意識に繰り返していますよね。
その毎朝のルーティーンにもう1つ、新しい習慣を取り入れるだけで1日の充実感を増やすことができるのです。1日が充実すれば毎日が豊かになり、人生の幸福度も上がります。
「そんなにすごい効果があるなら、さぞかし大変な習慣なのでは?」と思うかもしれませんが、この習慣は誰でも簡単に取り入れられる習慣です。
それは「朝日を浴びる」こと!これだけです。
なぜ朝日を浴びるだけで1日が充実するのでしょうか?さっそく、朝日が持つ不思議なパワーをご紹介いたします。
朝日を浴びるメリット4つ
朝日を浴びることによって人生の幸福度が上がるといわれています。「朝日を浴びるだけで?」「幸福度と何の関係があるのか?」と疑問に思いますよね。
理由は朝日を浴びると得られる効果にあります。その効果というのが下記の4つです。
- すっきりとした目覚め
- 良質な睡眠
- ダイエット効果
- ストレス軽減・精神安定
こうした効果によって心身ともに健康になり、疲れやストレスを感じにくく、行動もより活発的になります。だから今より充実した生活になって、人生の幸福度も上がるというわけです。
とはいっても、この4つの効果が本当に朝日を浴びるだけで得られるのかまだ疑問に思いますよね。1つずつ詳しく見ていきましょう。
すっきりとした目覚め
朝日を浴びるとシャキッとすると感じる人も多いでしょう。これは理にかなっていて、朝日を浴びると体が活動モードへとスイッチが切り替わるからなのです。
活動モードへとスイッチを押してくれるのは「セロトニン」という脳内の神経伝達物質。このセロトニンが朝日を浴びることで分泌され、目覚めがすっきりし活動モードが始動するというわけです。
さらに、朝日には体内時計をリセットする効果もあるのをご存じでしょうか?
人間の体内時計は通常1日25時間で動いています。体内時計に従った生活を続ければ毎日1時間ずれるはずですよね。
しかし、朝日を浴びることで体内時計がリセットされ、24時間で生活できているというわけなのです。
もし「朝起きられない」「夜寝られない」と感じるのであれば、それは朝日を浴びる時間が不足しているのかもしれません。
良質な睡眠
最近は電気のおかげで夜でも明るいので、夜更かしする人も多いかもしれません。しかし、本来人間は夜になれば自然と眠くなります。
この眠くなるという生理現象は「メラトニン」と呼ばれる睡眠ホルモンのはたらきによるもの。そして睡眠の質を高めるために必要不可欠なのが、このメラトニンのはたらきです。
メラトニンも朝日と密接な関係があります。前述の通り、朝日を浴びるとセロトニンが分泌されますが、このセロトニンがメラトニンを作る材料です。
そしてメラトニンが分泌され始めるのは、朝日を浴びた14~16時間後。つまり、朝日を浴びたのが8時だとするなら、22~24時には自然と眠くなるというわけです。
メラトニンが十分に分泌されると、寝つきが良くなるので睡眠時間も伸び、睡眠自体も深くなります。
このメラトニンの仕組みをうまく使うことで、睡眠サイクルを整えることも可能です。
22時に寝る習慣をつけたいと思うのであれば、15時間前の7時ごろに朝日を浴びると21時からメラトニンが分泌され始め、自然と眠くなります。
ダイエット
朝日とダイエット。一見するとまるで関係なさそうですが、実は朝日を浴びる時間が長い人ほど、肥満度を表すBMI値が低くなる傾向にあることが米ノースウェスタン大学の研究で明らかになっています。
逆に朝日を浴びる時間が短いほどBMI値が高い傾向にあるのです。
なぜ朝日を早い時間に浴びるとやせるのでしょうか?
その要因は朝日を浴びることで睡眠の質が高まり、ホルモンの分泌バランスが整うから。
脂肪を燃焼効果や代謝を上げるはたらきを持つ「成長ホルモン」、食欲をコントロールし食べすぎを防いでくれる「グレリン・レプチン」、ストレスを感じると脂肪を蓄える「コルチゾール」など、体の中には様々なはたらきを持つホルモンが存在します。
質の高い睡眠をとることで、これらのホルモンが正常なはたらきを取り戻し、ダイエット効果があるということです。
朝日を浴びることが直接的にダイエット効果があるというわけではありませんが、めぐりめぐってダイエット効果につながっています。
ダイエット効果を高めたいという方は、朝日を浴びながら散歩や体操などを取り入れるのがおすすめです。
ストレス軽減・精神安定
すっきりとした目覚めでも活躍するセロトニン。実はストレス軽減と精神を安定させるはたらきもあります。
セロトニンは脳内の神経伝達物質の1つで、感情をコントロールし精神を安定させる役割をしているのです。
このセロトニンが不足すると、疲れやすくなったり、イライラ・ストレスの原因となったり、集中力・やる気の低下につながります。セロトニン不足が、うつ病を引き起こす1つの原因ともいわれています。
セロトニンは朝日を浴びると生成されますが、適度な運動やバランスの取れた食事なども大切です。
特に食事は重要で、セロトニンの材料となるトリプトファンは食事から摂取しないと体内では生成できません。肉や魚、大豆製品、卵などに含まれているので積極的に取りましょう。
朝日はどんなふうに浴びたらいいの?
朝起きたら「まず、カーテンを開ける」ということから始めてください。
そして15分ほど窓際で過ごす時間を作りましょう。ここでいう「窓際」の定義は窓から1m以内を理想としていますが、家の作りや家具の配置などによって1m以内では過ごしにくい場合もあるでしょう。
あくまでも「朝日を浴びる習慣化」が目的ですので、無理に1mにこだわらず「窓に近く過ごしやすい場所」を家の中で見つけてみてください。
「朝は忙しいので15分は無理」という方もいるでしょう。
朝日を浴びる時間は別のことをしながらでOK。歯を磨きながら、新聞を読みながら、女性ならお化粧をしながらなど工夫をしてみてください。
雨や曇りの日は効果がないの?
「天候がすぐれない日は朝日が見えないから効果がないのでは?」と思わがちですが、効果があります。
雨でも曇りでも外は真っ暗ではありませんよね?朝日の姿は見えなくても、朝日の光はあるのです。
ですから毎日カーテンを開け、窓の近くで過ごす習慣を身につけることがベストです。
まとめ
朝日を浴びれば、心身ともに健康で安定した毎日が送れます。
まず、目覚めたらカーテンを開ける習慣から身につけてみてください。
1日が充実し、毎日が豊かになり、そして人生の幸福度が上がりますよ!